マニラ在住日本人から見て気になったフィリピンのニュースをピックアップ!
不健康な食生活が社会問題となっているフィリピンでは、2012年には死亡者の5人に3人が偏った食事など生活習慣が原因で亡くなっている。こうした食生活の改善にフィリピンのMetroPlate社が取り組んでいる。
同社が目指すのは健康的な食事を中心とした宅配サービスであり、同社のサイトから注文するシステムにしている。
元の記事を読む→ 【2014年01月17日:THE BRIDGE】
元記事むちゃくちゃ読みにくいです。「フードデリバリープラットフォームをローンチし」って、「食事の宅配サービスを立ち上げ」って書けば良いのに。何をうれしがってカタカナ乱発してるのか。苦笑) ま、それはさておき。
フィリピンの人たちの食生活って日本人から見たら信じられないくらい不健康です。フィリピン人の平均寿命って69歳ですが、よくこんな食生活で69まで生きられるなって思います。何が不健康かって、とにかく野菜を食べないんです。
本当に野菜を食べません。あきれるくらいノーベジタブルです。(カタカナ乱発しちゃった。笑) どれほど野菜から縁遠い食生活をしているか、フィリピンの外食チェーンのメニューをネタにご紹介します。
まずはマクドナルドです。フィリピンのマクドナルドは日本と違って、スパゲティやフライドチキン、さらに米のご飯が出ます。
で、左の写真はマクドナルドのセットメニューで主に昼食に利用されるのですが、スパゲティとフライドチキンだけ、ご飯とチキンナゲットだけ。野菜のかけらも出てきません。
お次はフィリピンではマクドナルドよりも人気が高いジョリビー。左は朝食メニューなのですが、ご飯とソーセージだけとか、ご飯と豚肉を炒めたものだけとか、こちらも野菜一切なしです。
こちらはジョリビーのハンバーグ定食みたいなものです。ハンバーグの上にマッシュルームがちょっとだけ乗っていて、ハンバーグの下にはフライドポテトが敷き詰められています。美味しいことは美味しくて僕もたまに食べるのですが、こちらも緑の野菜はまったく無しです。
これはイナサルというバーベキューチェーンのメニューです。鶏肉を焼いたものにオンリーご飯。ご飯は食べ放題ですが、ネギの切れっ端すらありません。
こちらもイナサルです。スダチのようなものはカラマンシーといって絞って肉にかけるだけ。野菜として食べるものではありません。
こちらはTOKYO TOKYOという日本食チェーンのお弁当シリーズです。経営者はフィリピン人ですが、日本料理店になるとようやく野菜が出てきます。
しかし、日本人では想像がつかないハンバーグ丼のようなメニューになると野菜は消え失せます。見ただけで食べる気なくなるよね。。。
この状況を何とかしようということで、MetroPlateがベンチャーとして健康的な食事の宅配事業をスタートさせようとしているわけです。
同社のサイトを見てみましたが、まだ立ち上げ中ということでメニューの中身までは見れません。しかし、サラダサンドウィッチがトップにあったり、テーマカラーが緑であるところを見ると、野菜を取り入れたメニューを出してくれるのだろうと思います。ではこれがうまくいくのか? どうかなぁ…
このサイトを利用する人って、そこそこのエリート層だと思います。マカティの金融会社で働いているホワイトカラーとか。要は、野菜を取り入れた食事が健康的だということを分かっていて、そこにコストをかけられる層の人たちだけ。大多数の一般庶民たちは見向きもしないと思います。なぜかというと、そもそも庶民層には野菜が健康によいという知識や、野菜を食べるという習慣自体がないように思うのです。
なぜ野菜を食べないのかフィリピンの人に何度か聞いたことがあるのですが、美味しくないとか、せっかくお金を払うならば肉を食べたいとか、そんな答ばかりです。
日系企業で運転手として働いていたというタクシーのドライバーと話をしたことがあるのですが。その人は日系企業に勤めていたこともあって、野菜の大切さも分かっているし、野菜を食べるようにしているとのことでした。ではなぜフィリピン人が食べないのかというと、野菜の美味い調理の仕方を知らないからではないかと、その人は言っていました。
食習慣を変えるって簡単なことではないですからね。本当は学校給食で野菜料理を毎食出すようにして、その子たちが親になった頃に毎食のメニューに野菜が並ぶみたいにできれば良いのですが。
なにせうちの近所の小学校なんて40人用の教室に80人詰め込んで、しかも午前の部と午後の部の2部制にして1つの教室で160人の子どもに授業を受けさせてるという悲惨な状況です。学校給食だなんて夢のまた夢。フィリピン人の食卓に野菜が普通に並ぶ日はまだ遠い先のことになるのでしょうか。